AGA治療薬として人気のフィナステリドですが、医薬品ですのでもちろん副作用があります。
フィナステリドを使うのであれば、きちんと副作用についての知識を身に着けておきたいところです。
今回は、フィナステリドの副作用について詳しく解説します。
フィナステリドの医薬品分類
まず説明したいのが、フィナステリドの医薬品分類です。
ミノキシジルの副作用について解説したページでも説明しましたが、医薬品分類は副作用の危険性がどの程度のものなのかというのを間接的に表しています。
医薬品分類には、
- 医療用医薬品
- 一般用医薬品
の2つがあり、一般用医薬品には、副作用の危険性が高い順に
- 第一類医薬品
- 第二類医薬品
- 第三類医薬品
という3つに分類されます。
フィナステリドは医療用医薬品分類ですので、日本においては医師の処方箋なしに入手することはできません。
処方箋が必要だということは、医療の知識がない人が手に取るべき医薬品ではないということです。
フィナステリドの副作用による症状
プロペシアの臨床実験データを紹介したこちらのページでも登場したMSDコネクトにて、副作用について解説がされています。
出典:https://www.msdconnect.jp/products/propecia/safe.xhtml
フィナステリドの副作用としてよく挙げられるのが生殖器の障害です。勃起不全や精液の減少等のリスクがあります。
リビドー減退というのは性欲が無くなる症状のことであり、これについては服用中止後も持続したという報告があります。
過敏症や肝機能障害に関しては、フィナステリド固有のものではなく、あくまで、「薬品を摂取したことによるアレルギー症状等」と見ていいでしょう。
副作用の発症率
48週間の二重盲検比較試験において、安全性評価対象276例中11例(4.0%)に14件の副作用(臨床検査値異常変動を含む)が認められた。主な症状はリビドー減退3例(1.1%)、勃起機能不全2例(0.7%)等であった。
出典:https://www.msdconnect.jp/products/propecia/safe.xhtml
プロペシアの副作用は、この臨床実験データだと発症率4,0%であるとのことです。
ミノキシジルの副作用は発症率が8〜9%程度であることから考えると低めの数字が出ています。
体質等にもよりますが、「副作用が怖いから」という理由だけで服用を諦めるというほどのものではないように感じます。
発症した場合は深刻になる場合もありますが、AGAクリニック等で医師の診察を受けながら服用する分には問題が無い発症率と言えそうです。