ここ数年の間に、キャピキシル配合の育毛剤がいくつか発売され、その注目度を上げてきたキャピキシル。
ミノキシジルの3倍の効果があり、副作用が無いという夢のようなフレーズで認知度を上げてきていますが、どの程度信頼性のある成分なのか、本当に3倍もの効果があるのかは追求する必要がありそうです。
キャピキシルの基本情報
キャピキシルは、カナダにある化粧品会社が研究開発を行った育毛成分です。
成長因子「アセチルテトラペプチド-3」と天然植物エキス「アカツメクサ花エキス」を合わせたものをキャピキシルと呼びます。
LUCAS MEYER COSMETICS社(カナダ)で開発された化粧品原料。『アカツメクサ花エキス』と『アセチルテトラペプチド』を含む複数の成分によって構成されている。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/キャピキシル
このキャピキシルが3%以上配合された商品には、LMC社から認定マークを付与されます。
キャピキシルの成分と効果効能
アセチルテトラペプチド-3
アセチルテトラペプチド-3とは、4つのアミノ酸を組み合わせた人工的アミノ酸分子です。
アミノ酸はタンパク質を分解したものであり、体を構成するうえで必要な成分となっています。アセチルテトラペプチド-3は、特に壊れた細胞を修復する能力が高いアミノ酸分子で、より毛包を成長させることで薄毛を防ぎます。
以下のグラフは、ミノキシジルと比較した際に、アセチルテトラペプチド-3の髪を成長させる働きが3倍であるというデータです。
ただ注意点として、ミノキシジルは血管を拡張する成分で、アセチルテトラペプチド-3は細胞を修復する成分です。それぞれの役割が違うことから、単純な比較は無意味であるとも言えます。
あくまでもミノキシジルにはミノキシジルの良さがあり、キャピキシルにはキャピキシルの良さがあると考えるべきでしょう。
ただ、ミノキシジルは第一類医薬品という副作用が非常に強い成分です。キャピキシルはアミノ酸と以下で説明する天然エキス由来であることから、副作用の心配が無いというのは大きなポイントです。
アカツメクサ花エキス
アカツメクサは、ムラサキツメクサとも呼ばれ、4〜8月に道端や川の土手等でよく見かける植物です。
なぜこのようなよく見る植物のエキスが育毛剤に使われるのか。その理由は、アカツメクサの花に含まれるイソフラボン「ビオカニンA」にあります。
イソフラボンと言えば、オウゴンエキスに含まれるバイカリンと同様、フラボノイドの一種です。
ビオカニンAは、女性ホルモンに近い構造で、男性ホルモンテストステロンが、5αリダクターゼにより薄毛の原因ジヒドロテストステロンを生成してしまうのを阻害してくれます。
キャピキシルが含まれている育毛剤
フィンジア
モンゴ流Deeper3D
ボストンスカルプエッセンス
THE SCALP 5.0C
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