育毛剤に含まれることの多い成分の一つであるジフェンヒドラミンHCI。
育毛剤には生薬や植物のエキス成分が多く含まれていますが、この成分に関しては化学物質の一種です。
どのような理由でこの成分が含まれているのかを詳細に解説したいと思います。
ジフェンヒドラミンHCIの基本情報
ジフェンヒドラミンHCI(ジフェンヒドラミン塩酸塩)は風邪薬等の内服薬の成分としては第二類医薬品に分類されます(育毛剤は内服薬ではないので当てはまらない)。
エスエス製薬のHPによると、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの作用を抑える働きがあるようです。
体内でくしゃみ、鼻水、かゆみなどのアレルギー症状を引き起こすヒスタミンの作用を抑えて、鼻炎や皮膚の症状を抑える効果をあらわす抗ヒスタミン薬です。
出典:http://www.ssp.co.jp/dictionary/diphenhydramine-hydrochloride/
また、Wikipediaによると、ジフェンヒドラミン自体は抗ヒスタミン剤の中でも最初期にあたる第一世代抗ヒスタミン剤の分類であり、これは不眠症などの副作用から現在はほぼ使われないもののようです。
日本睡眠学会のガイドラインでは、不眠症、特に慢性の場合にジフェンヒドラミンなどの第一世代抗ヒスタミン薬は推奨されず、短期間に用いられても、眠気や精神運動機能の低下の説明が必要であるとしている。痒みによる二次性の不眠症に対して、催眠鎮静作用のため、第一世代ではなく第二世代抗ヒスタミン薬を副作用も考慮して用いるべきである。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ジフェンヒドラミン
現在はその副作用を逆手に取った睡眠改善薬ドリエルの成分として使われており、こちらの方が一般的になっているようです。
ジフェンヒドラミンHCIの成分と効果効能
育毛剤に含まれる理由としては、頭皮の炎症からくるかゆみ、かぶれを抑えるのが主な目的となります。
直接的な育毛効果があるわけではないので大きな期待は禁物です。ただ、頭皮の環境を整えることにより、間接的な育毛、抜け毛予防につながることはあります。
もし、頭皮がアレルギー物質等の影響で炎症を起こすことがあるのであれば、この成分が役に立つでしょう。
頭皮のかゆみ、かぶれなどが全く起こらないのであれば、必要の無い成分かもしれません。
内服薬の成分としては不眠症等の副作用がありますが、育毛剤として塗布する程度で副作用は発生しませんので安心してください。
ジフェンヒドラミンHCIが含まれている育毛剤
CHAPUP
イクオス
BUBKA
薬用プランテル
WAKA
他の成分に関する情報はこちら:
