AGA(男性型脱毛症)は、稀ですが10代の未成年でも発症することがあります。AGA自体は壮年性(加齢によって発症する症状)ではありませんので、若い内から発症すること自体、不自然な事ではないからです。
10代は友人との交流、恋愛、アルバイトや就活の面接など、新しく人と出会う機会が多い時期です。その時期にいわゆる若ハゲに悩まされるというのは辛いものです。
若ハゲが辛いのは時期的なものだけではなく、治療法が限定されてしまうという事にもあります。普通の大人であれば、AGA治療のためにミノキシジルやフィナステリドを服用して治療することが多いですが、これらの医薬品は未成年の使用を認めていません。
どうしてミノキシジル、フィナステリドが未成年だと使えないのか。であればどのような対処法が適切なのかについて解説したいと思うので、10代で薄毛に悩んでいる方、もしくは薄毛に悩むお子さんがいる方は参考にしていただければと思います。
ミノキシジルを使えない理由
まずミノキシジルについてです。ミノキシジルは第一類医薬品に分類される、副作用の危険性が非常に高い医薬品です。副作用については以下の記事で解説しているので、どういう副作用があるのか知らないという方はこちらから読んでみてください。
「未成年だからと言って副作用の影響をひどく受けるか」と聞かれるとそうでもないように思います。ただ実際のところ、日本で唯一ミノキシジル含有の育毛剤を販売している大正製薬は、未成年がリアップシリーズを使用することを禁止しています。
してはいけないこと
守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こる可能性があります。
1.次の人は使用しないでください。
(3)未成年者(20歳未満)。国内での使用経験がありません。
出典:http://www.taisho.co.jp/riup/riupx5/product/
使用していけない理由に書かれている”国内での使用経験がありません”というのがよく分からない書き方をされています。これは、”国内で行われている臨床実験において、未成年者のデータが無い”ということかと思われます。
つまり、何かしら未成年特有の副作用が出てしまう可能性を否定できないということでしょう。
フィナステリドを使えない理由
ミノキシジルと同様に、フィナステリドも副作用の危険性がある医薬品です。こちらはミノキシジルのように一般販売が可能な第三類医薬品ではなく、医師の処方箋を必要とする医療用医薬品扱いとなっています。
フィナステリドの副作用についても別途解説記事がありますので、副作用のことをよく知らないという方はこちらをご覧ください。
フィナステリド含有医薬品であるプロペシアの添付文書を見てみると、このように記載されています。
6. 小児等への投与
小児等に対する適応はない。〔小児等に対する安全性及び有効 性は確立していない。〕
出典:http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00051088.pdf
小児と書かれているので、あくまで幼稚園児や小学生向けの話かのようにも見えます。プロペシアの処方を行っている医院のホームページを調べてみると、以下のようなことが書かれています。
年齢(未成年)
プロペシアは20歳未満での安全性および有効性は確立されていません。そのため、未成年者に対しては処方できません。
出典:http://www.menshealth-tokyo.com/aga/aga_column_01/report02.html
つまり、フィナステリドもミノキシジル同様、未成年は処方してもらうことができません。
10代からの若ハゲ対策
薄毛に悩んでいるのに、ミノキシジルもフィナステリドも使えないというのなら、一体どうすれば良いのでしょうか。
おすすめの一つは育毛剤です。育毛剤は10代でも問題なく使えますし、医薬品ではないので安全性も問題無いです。また、フィナステリドのように処方箋を必要とされることもありません。
ただ、育毛剤の使用するにしても本当に効果があるのかというのが気になる部分です。実際のところ、育毛剤もそれぞれ成分が違い、ほとんど効果の無いもの、医薬品を上回る効果が期待できるものと様々な育毛剤が存在します。
当サイトでも育毛剤に関する様々な解説記事を用意してるので、それらを参考に選んでみると良いでしょう。