育毛剤におけるグリチルリチン酸2Kの役割とは

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育毛剤に含まれている成分を調べてみると、最もよくみる成分がグリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸ジカリウム)なのではないでしょうか。多くの育毛剤に含まれるこの成分ですが、育毛剤においてこの成分はどういった役割を持つのでしょうか。

グリチルリチン酸2Kの基本情報

この成分は文字通りグリチルリチン酸とカリウムの結合体です。

カリウムといえば、バナナ等の食品に含まれ、よく栄養成分表示等で見かけるミネラル成分のカリウムです。ちなみに体内の塩分を排出する等の役割があります。

グリチルリチン酸というのは甘草(カンゾウ・リコリス)と呼ばれる生薬の成分で、強い甘みが特徴です。

グリチルリチン (glycyrrhizin) またはグリチルリチン酸は甘草の根に含まれる有効成分である。スクロース(砂糖)の30から50倍の甘みを持つといわれる。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/グリチルリチン

このグリチルリチンは肝炎やアレルギーの薬として有名な成分で、以前世界的に新型肝炎SARSが流行した際に注目を浴びました

甘草エキスの主成分グリチルリチンが、新型肺炎SARSに有効という記事が2003年6月に新聞で掲載され、甘草(リコリス)の抗ウイルス作用が改めて注目されました。
実は1986年にも甘草の主成分グリチルリチンは、エイズウイルス抑制に効果があることが新聞紙上で大々的に報道されていたのです。 グリチルリチンがインターフェロン誘起作用や網内系賦活作用による抗ウイルス作用を発揮することはすでに報告されていましたが、SARSにも有効との発表で、改めてグリチルリチンの抗ウイルス作用が確認されたわけです。

出典:http://www.zenyaku.co.jp/k-1ban/file/kanzo/page03.html

グリチルリチン酸2Kの効果効能

グリチルリチン酸2Kは、高い抗炎症作用があり、一般用医薬品としてはのど、皮膚、胃腸、鼻等様々な部位の抗炎症薬として使われています。

一般用医薬品では、のどのはれや痛みを鎮める目的で口腔内殺菌トローチ、皮膚用薬などの外用薬に使用されます。また、鼻粘膜や胃粘膜の炎症を鎮める目的では鼻炎薬や胃腸薬などの内服薬に、目の炎症を鎮める目的では点眼薬などに幅広く使われている成分です。

出典:http://www.ssp.co.jp/dictionary/two-glycyrrhizin-acid-potassium/

抗炎症作用が主な効果効能であるため、育毛剤の成分というよりもニキビケア化粧品・ニキビ治療薬の成分としての方が有名です。

育毛剤におけるグリチルリチン2Kは、頭皮のかゆみ、かぶれ、ふけ等を抑える効果があります。よく有効成分という形で記載されるので育毛効果を期待してしまいがちですが、この成分単体で育毛効果があるというわけではありません。あくまで頭皮の炎症を抑えて頭皮環境を良くするという目的のもと含有される成分です。

グリチルリチン2Kの副作用

グリチルリチン2Kという名称でネット検索をすると、たまに副作用について書かれているベージがあります。よく見かける内容としては、「グリチルリチン酸2Kはステロイドと同じ作用がある、だからステロイドと同じ副作用がある。」という内容のものです。

確かにステロイドと近い作用はありますが、全く別物と考えて大丈夫です。副作用の危険性は内服した場合のみであり、育毛剤の成分として塗布する程度で副作用の危険性はありません

大変すばらしい研究者の方がご意見として寄せてくださった投稿の内容に、私も本当に納得できる答えがあった のです。

なんとそれは昭和15~16年にグリチルリチン酸ジカリウムを 開発された先生からのご意見でした。

開発者の先生によれば、副作用は 内服に限られます。とはっきりおっしゃっておられ、その裏付けとして、 当時内服と同じ効果を期待して慶応大学の教授や北里大学の教授に外用効果の 臨床をお願いしたのだそうですが、そのような効果は得られなかったため、 ステロイド効果はうたえなかったとおっしゃっていました

出典:http://www.cher-couleur.com/mail_magazine/?id=1380159890-101763

グリチルリチン酸2Kが含まれている育毛剤

CHAP UP

IQOS

ポリピュアEX

薬用プランテル

濃密育毛剤BUBKA