リデンシルとは、キャピキシルを日本で初めて配合したDeeper3Dに、新たに配合された成分の名称です。
Deeper3Dの登場まで注目度が薄かったキャピキシルを広めたレベルの育毛剤ですから、新成分のリデンシルもどのようなものなのか気になるところかと思います。
ということで、今回はリデンシルについての解説です。
リデンシルの基本情報
まずはDeeper3Dのサイトに書かれているリデンシルの説明を見てみましょう。
出典:http://www.mongoryu.com/deeper/deeper3d.html
リデンシルはスイスの化粧品原料メーカーInduchem社の開発した成分のようです。キャピキシルはカナダのLMC社でしたので、同じ海外化粧品メーカーであっても全く違う会社が開発した成分となっています。
リデンシルの成分と効果効能
リデンシルは、
- セイヨウアカマツ球果エキス
- チャ葉エキス
- グリシン
- ピロ亜硫酸Na
- 塩化亜鉛
から成る成分となっています。
その中でも、主要となる成分は以下の2つです。
まずひとつが、セイヨウアカマツ球果エキスに含まれるポリフェノール、「DHQG(ジヒドロケルセチングルコシド)」です。これは細胞を活性化させる効果があり、育毛においては特に重要な成分です。
続いてチャ葉エキスですが、こちらにはポリフェノールの一種であるカテキンが含まれています。カテキンの要素であるEGCG(エピガロカテキンガレート)にある強い抗酸化作用によって、頭皮の炎症を抑えることができるのです。
パルジ領域とは
「毛母細胞を産生するパルジ領域にアプローチ」というのがリデンシルの売り文句ですが、パルジ領域とはどのようなもので、それに対しどう作用するのでしょうか。
まずパルジ領域についての説明です。パルジ領域とは、毛の根元付近にあり、毛の成長をコントロールしている部分です。
この画像は医療レーザー脱毛を専門に行っている美容皮膚科リゼクリニックのサイトから引用した画像です。パルジ領域は毛の一部ではなく、毛の根本付近の皮膚の一部であるということが伝わるでしょうか。
ちなみに、医療レーザー脱毛の業界では、このパルジ領域をレーザーで破壊することによって、毛を生えないようにするという研究もされているようです。
リデンシルの効果がミノキシジルの2倍と言われる理由
続いてリデンシルに関する詳細な臨床実験データが掲載されているサイトの画像です。パルジ領域にDHQGが作用しますよというのを簡単に説明する画像になっています。
続いての画像は、リデンシルとミノキシジルを比較した画像です。
サイトの中でも特に気になる部分です。ミノキシジルを塗布した場合とリデンシルを塗布した場合、7〜10日後にどの程度髪が成長したかを比較したグラフです。
画像で説明されているのは、118%〜214%と約2倍リデンシルの効果が高かったことを表しています。
毛母細胞を活性化させるという点で、ミノキシジルとリデンシルは効果が非常に似通っています。なので、この両者の比較は参考にしたいところです。
キャピキシルの効果を解説した記事でも説明しましたが、キャピキシルは5αリダクターゼの阻害によるDHTの抑制という点でフィナステリドに近い効果を持っていました。
リデンシルとキャピキシルを含有した育毛剤は、フィナステリドとミノキシジルの効果を持った育毛剤と言っても過言ではないかもしれません。
ただひとつ注意したいのが、本来ミノキシジルというのは7〜10日程度で効果を期待する成分ではありません。長期間の比較データが無いのは、少々疑問が残るところです。
リデンシルが含まれた育毛剤
Deeper3D