ニンジンエキス(ニンジン抽出液)が多くの育毛剤に含まれる不思議

あまり育毛剤の成分としての知名度は高く無いですが、調べてみるといろんな育毛剤の成分として採用されているニンジンエキス(ニンジン根エキス・ニンジン抽出液)。

多くの育毛剤に含有されるということはそれなりの理由があるはず…と思い調べてみると、その理由は謎が深まるばかりです。

というわけで、今回はニンジンエキスについての解説となります。

ニンジンエキスの基本情報

ニンジンエキスの”ニンジン”は、私達が普段野菜として食べているあのニンジンのことではありません。御種人蔘、朝鮮人蔘、高麗人蔘などと呼ばれる生薬として有名な方のニンジンです。

野菜のニンジンと生薬のニンジンは元から別物で、元々は生薬の方のニンジンだけが存在していました。

後から野菜の方のニンジンが生薬のニンジンと共通点が多いということで「セリニンジン」と呼ばれるようになります。

やがてセリニンジンという呼び名が廃れ、ニンジンと呼ばれるようになったようです。

オタネニンジン(御種人蔘) は、ウコギ科の多年草。原産地は中国の遼東から朝鮮半島にかけての地域といわれ、 中国東北部やロシア沿海州にかけて自生する。
薬用または食用に用いられ、チョウセンニンジン(朝鮮人蔘)、コウライニンジン(高麗人蔘)、また単に人蔘とも呼ばれる。
一方、野菜のニンジンはセリ科であり、本種の近類種ではなく全く別の種である。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/オタネニンジン

ニンジンエキスの成分と効果効能

ニンジンエキスの成分は、シンセノサイド等のサポニン類です。

成分としてはジンセノサイドなどのサポニン類を多く含んでいます。

出典:http://www.earthcare-net.com/genryou-yougo/seibunmei/2318.html

サポニンというのは、サポゲニンと糖による配糖体の一種で、生薬によく含まれる成分です。その一種であるシンセノサイドには、動脈硬化や糖尿病の改善、滋養強壮などの作用があるとされています。

シンセノサイドは血圧を調整する効果があるため、このような作用を生み出します。これは元が血管拡張薬であったミノキシジルと類似している点とも言えます。

こんなにも様々な育毛剤に含まれるようになった理由が謎

まずはじめにどの育毛剤がこのニンジンエキスを配合たのか、どういった意図で配合することにしたのか等の情報が見つかりません。

育毛剤の業界は、他社が配合している成分を意味もなく真似して配合してみるというのが多い業界です。おそらくネットが普及する前の頃でしょうか。とある育毛剤が試しに配合してみた結果、他の育毛剤も追随した形になり今に至るのではないかと思います。

最初にニンジンエキスを育毛剤に配合しようとした意図としては、血圧の調整作用により他の成分が有効に作用しやすいように…などでしょうか。

確かに体に良い成分であることは間違いないのですが、育毛剤には欠かせないというような効果効能を持つ成分とは言えないため、ここまで様々な育毛剤に含まれているのは不思議であると言わざるを得ません。

ニンジンエキスが含まれている育毛剤

CHAP UP

IQOS

BUBKA

マイナチュレ

M-1育毛ミスト