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薄毛治療目的の医薬品として、ミノキシジルと並び育毛・発毛効果が認められている2つの成分のうちの一つフィナステリド。
日本では大正製薬のリアップに含有されているということでミノキシジルの知名度が高く、フィナステリドという医薬品を知らない人も多いでしょう。しかし、アメリカなどでは高い人気があり、日本でも個人輸入が人気のこの成分。
一体どのようなものなのか詳しくみていきましょう。
フィナステリドの基本情報
まずはWikipediaにまとめられていた情報を見てみましょう。
フィナステリド(finasteride, 商品名 Proscar, Propecia, Fincar, Finpecia, Finax, Finast, Finara, Prosteride)は米メルク社が開発した抗アンドロゲン薬の1つであり、男性ホルモンテストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)へ変換する酵素である2型5-α還元酵素を阻害することによって作用する。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/フィナステリド
抗アンドロゲン薬とは、男性ホルモンの働きを抑制するものです。男性型脱毛症(AGA)の原因が男性ホルモンの働きであることから、フィナステリドは男性型脱毛症による薄毛に効果的です。
フィナステリドの効果効能
フィナステリドの効果効能を説明するには、まず男性型脱毛症のメカニズムを説明する必要があります。
男性型脱毛症とは、文字通り男性にありがちな薄毛の症状です。男性ホルモンのテストステロンが、体内の5αリダクターゼという酵素と結びつき、ジヒドロテストステロン(DHT)に変化します。
このDHTが抜け毛を引き起こし、髪の本数が減っていきます。AGAの詳しい解説は別のページで行いますので、そちらも参考にしてください。
AGAの詳細な解説はこちら:

フィナステリドは、5αリダクターゼの働きを阻害し、テストステロンがジヒドロテストステロンに変化することを防ぐ効果を持ちます。テストステロン自体は薄毛の原因にはなりませんので、ジヒドロテストステロンに変化さえしなければ大丈夫ということです。
ミノキシジルは毛母細胞の活性化による「発毛」に重きを置いた成分であるのに対し、フィナステリドはジヒドロテストステロンの抑制による「脱毛予防」に重きを置いた成分です。
フィナステリドだけでも毛の本数が増えたというデータもあるのですが、このような効果の違いから併用することを推奨する専門家も多いです。
フィナステリド含有薬プロペシアの効果効能についてはこちら:

フィナステリドの副作用
フィナステリドは医薬品ですので副作用があります。ミノキシジルは一般の店舗で購入することができる一般用医薬品の分類ですが、フィナステリドは医師の処方箋が必要な医療用医薬品の分類です。それだけ副作用については不安視すべきであるということでしょう。
フィナステリドの副作用には、
- 性機能障害…性欲減退、勃起不全、精液量減少
- 皮膚障害…蕁麻疹、発疹
- 肝機能障害…食欲不振、薬剤性肝炎
- 精神障害…抑うつ
があります。
副作用の発症率は1〜2%程度と低めですが、発症した場合は重篤なものになる場合もありますので、服用は慎重にすべきです。
男性ホルモンの働きに影響を与えることから、性機能障害はフィナステリド独特の副作用になります。しかし、皮膚障害、肝機能障害、精神障害に関しては、フィナステリド以外の医薬品にも同じような副作用があります。特別フィナステリドだから、というものではなく、薬を服用した際に起こるアレルギー症状などです。
フィナステリドの副作用に関する詳細な解説はこちら:

フィナステリドが含まれた薄毛治療薬
プロスカー
プロペシア
フィンペシア