あまり注目はされませんが、育毛剤の成分としてよく採用される成分の一つにヒオウギエキス(抽出液)というものがあります。
よくある頭皮の炎症を抑える系の割とどうでもいい成分なのかと思いきや、実はあのフィナステリドのように5αリダクターゼの働きを抑制する効果を持っています。
ということで、今回はヒオウギエキスについて深く掘り下げてみます。
目次
ヒオウギエキスの基本情報
ヒオウギエキスは、ヒオウギ(檜扇)と呼ばれるアヤメ科の多年草から抽出されるエキスです。ヒオウギは観賞用の植物としての方が知名度がありますが、生薬としての一面もあります。
生薬名では射干(やかん)と呼ばれ、ぜんそくを始めとした発熱や身体痛等の改善に古くから利用されています。
有効成分は、ベラムカンジン、イリジンなどを含有
射干(やかん)は、消炎(しょうえん)、利尿(りにょう)、去痰(きょたん)、風邪に、1回量5~10グラムを、水0.3リットルで、約3分の1量まで煎じて服用します。
射干麻黄湯(やかんまおうとう)は、ぜんそく性気管支炎、気管支ぜんそくなどの、発熱、悪寒、身体痛、頭痛、痰などの症状に用います。
出典:http://www.e-yakusou.com/sou/sou315.htm
育毛剤の成分としてよく使われるようになっていますが、ニキビケアの成分としても使われる事があります。
ヒオウギエキスの成分と効果効能
イソフラボン誘導体
ヒオウギエキスが育毛剤に含まれる理由は、このヒオウギエキスに含まれる大豆イソフラボンアグリコンという成分がイソフラボン誘導体だからです。
イソフラボンと言えば、キャピキシルに含まれるビオカニンAや、オウゴンエキスに含まれるバイカニンがあります。どちらもAGAの原因である5αリダクターゼを抑制する効果を持っています。
大豆イソフラボンアグリコンも、これらの成分と同様に5αリダクターゼの抑制効果を持っているため、育毛剤の成分として採用されています。この成分は女性ホルモンのエストロゲンと近い構造を持っているという特徴があります。
ヒオウギに含まれるイソフラボンは、正確には大豆イソフラボンアグリコンといって、糖が分離しているため、少し構造が違います。このアグリコン型はより女性ホルモン(エストロゲン)に近い構造なので、人の細胞に浸透しやすいのです。
出典:http://www.skincare-univ.com/article/007947/
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エストロゲンは女性の更年期障害治療、ニューハーフの女体化目的で使用される
女性ホルモンのエストロゲンは、女性ホルモンのバランスが乱れる事によって起こる更年期障害の治療。またはニューハーフの方がより女性的な体つきを手に入れるために利用されます。
エストロゲン剤を服用する、または注射にて投与する場合と比べ、ヒオウギエキスの効果は穏やかなものです。なので、朝起きたら突然女性の体になったりということはありません。
ただ、男性ホルモンを抑制するものである、という事が分かれば、薄毛対策になる成分だというのは理解しやすいのではないでしょうか。
エストロゲンの欠乏が更年期障害の主要な原因ですから、エストロゲン製剤は更年期障害の治療のために使われます。
男性に女性ホルモンを投与すると女性のようなスベスベした肌になったり、胸がふくらんでくるという効果が得られます。ニューハーフの人たちの中には女性ホルモンバランスを利用して、女性らしい容姿を手にいれる人も少なくありません。
出典:http://www.0120669980.com/menu/others02.php
ヒオウギエキスが含まれている育毛剤
フィンジア
チャップアップ
BUBKA
イクオス
薬用プランテル