シャンプー時の抜け毛が多いときの対処法

シャンプーの直後、髪がごっそりと手にからまっていたり、排水口に大量の毛が絡まっていたりするとこれはやばいと焦る気持ちが出てきます。

抜け毛というのは本来少しずつ抜けていくものなので、抜けた髪がそのまま床に落ちていけばほとんど気づくことはありません。しかし、シャンプーによって絡まっていた抜け毛が一気に落ちると不安になるものです。

そんなシャンプーによる抜け毛はどのように対処するのが正しいのでしょうか。

抜け毛の本数について

抜け毛というのは当たり前に起こる事で、毎日一定の本数の髪が抜け落ちていきます。この本数については個人差があり、多い人も少ない人もいます。髪は数年単位での生え変わりを繰り返しており、それをヘアサイクルと呼びます。

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抜け毛について詳しく解説しているサイトを見つけたので引用すると、1日に抜ける髪の毛の本数は平均で59本だそうです。

日本毛根抜け毛研究会での調査を元にした計算では

1日に抜ける髪の毛の本数は
平均で59本です 2012年7月30日現在

ですが あくまでも平均であり
抜け毛の本数には個人差が大きいです。

出典:http://www.nukeken.jp/m-3.html

これはあくまで平均であり、数本しか抜けない人もいれば、200本以上抜けるという人もいるようです。抜け毛が多い人でも薄毛にはならないため、抜け毛が多いからといって不安になる必要は無さそうです。

抜け毛についての誤解

シャンプーによって大量の抜け毛を見てしまうと、大きな精神的ダメージを食らってしまいます。なので、色んな焦りが出てしまい、間違った対処法に走ってしまいがちです。ただ、実際は誤解による部分も大きいので、まずはそこを確認しましょう。

薄毛の進行=大量の抜け毛というわけではない

まず、抜け毛が目立つからといって、薄毛が進行しているのではないかと焦る必要はありません。薄毛というのは大量の抜け毛に起こるものではなく、抜け毛の本数自体は正常でも、その後に生えてくる毛が育ちきらないことによって起こるものです。

抜け毛が少ないのに薄毛になる人もいれば、抜け毛が多いのにフサフサな人もいるということです。抜け毛の量と薄毛の進行度合いについて、直接的な関連性はありません。

抜け毛はシャンプーのせいではない

シャンプー時に抜け毛が目立つからといっても、シャンプーが原因で抜け毛が発生するわけではありません。シャンプーに人の毛髪を抜くほどの威力は無いので、シャンプーを変えれば抜け毛が収まるとは考えない方が良いでしょう。

突然抜け毛が増える人の傾向

では、今まで抜け毛なんてそこまで気にならなかったはずなのに、最近になって抜け毛が多くなったという場合は何なのでしょうか。これは抜け毛が”増えた”のではなく、抜け毛自体は増えていないが”目立つようになった”というパターンが多いです。

具体的にどのようなきっかけで抜け毛が目立つようになるのか説明します。

  • 髪を結んでいる…結んでいる毛は抜けても落ちないため、シャンプー時に一気に落ちる。
  • 帽子を被っている…帽子を被っていると抜けた毛が落ちないため、シャンプー時に一気に落ちる。
  • 普段の生活であまり動かない・外に出ない…動いたときの振動や、外の風などに当たらないため、抜け毛が落ちずシャンプー時に一気に落ちる。
  • シャンプーの頻度が少ない…シャンプーをしていない間に溜まった抜け毛がシャンプー時に一気に落ちる。

進学、就職、異動、転職、長期休暇などで生活スタイルが変わったりすると、今までは普段の生活で自然と抜け毛が落ちていたのが、シャンプー時まで落ちずに残るようになったりします。

こういう場合、抜け毛の本数が増えていなくても、シャンプー時の抜け毛が特に目立つようになるため、不安になってしまうパターンが多いです。

髪の量も特に変わっていないのに、薄くなっている気がしてしまったりするので、そこは心を落ち着かせて大丈夫だと自分に言い聞かせておきましょう。

抜け毛の量ではなく、生えている髪の量が減ったら薄毛のサイン

抜け毛の量というのは正確に測定するのが難しいので、シャンプーのときの抜け毛が増えたからといって気にする必要はありません。気にするべきなのは、抜け毛の量ではなく現在生えている毛の量です。

生え際が薄くなったり、頭頂部の地肌が目立つようになるとそれは薄毛のサインです。抜け毛の量については不安に思う必要はありませんが、明らかに生えている髪の量が減っているようであれば対策をする必要があるでしょう。

そうなった場合は育毛剤の使用や、AGAクリニックへの通院などの対策が有効になってきます。