最近になって、育毛剤にノンアルコールのものが増えてきました。
育毛剤というのは水、アルコールがほとんどであり、今までの常識から考えるとアルコールが入っているのが当然でした。
ノンアルコール育毛剤は、肌に優しい、より高い効果がある等の文言で宣伝されるのですが、実際ノンアルコールはどの程度の価値があるのでしょうか。
アルコールの影響に関して、化粧品の情報サイト等に詳しい記事が多かったので、それらを引用してまとめながら解説していきます。
目次
そもそも育毛剤にアルコールが含まれる理由
そもそもなぜ、育毛剤にアルコールが必要なのでしょうか。アルコールが育毛剤に含まれる理由として、以下の2つがあります。
成分を浸透させる
まず、アルコールが含まれる理由の一つとなる成分の浸透について説明します。育毛剤に含まれる成分は、全てが水に溶けてくれるわけではありません。そういった成分をアルコールに溶かすことで、肌への浸透を可能にしています。
さまざまな成分を溶かす作用があるため、水や油には溶けにくい成分や香料、色素などを化粧品の中に溶かしたいときに使われます
使用時の爽快感
アルコールには揮発性と呼ばれる性質があり、皮膚等にアルコールを薄く広げるとすぐに蒸発していきます。育毛剤を使用したことがある方であれば、使用後にスーッとした爽快感を感じた事があるでしょう。
これは揮発性によるものであり、この爽快感を感じるということは、育毛剤を使って効果がある「気をさせる」ためには必要なのです。
『揮発性』については、怪我をしたときに行うアルコール消毒を思い浮かべていただくとわかりやすいです。液体の消毒液を付けると、スーッとする使用感とともに、消毒液はすぐに蒸発していきますよね。このすぐに蒸発していく性質を『揮発性』と言います。
出典：http://www.earthcare-net.com/skincare-qa/single.php?cd=130
アルコールが肌に与える影響
アルコールと聞くと、なんとなく肌への刺激が強そうな印象がありますが、実際のところどのような影響があるのでしょうか。
乾燥
さきほど説明した揮発性により、アルコールはとても早い速度で気化します。気化するのはアルコールだけでなく、皮膚の水分も同時に気化してしまうのです。
これが乾燥肌の原因になる事があります。
エタノールはこの性質が非常に強く、水とは比べ物にならない速度で気化していきます。
実はエタノールはこの気化の際に、周りの水分子も一緒に巻き込んで気化してしまうのです。
出典：http://ameblo.jp/rik01194/entry-11690638231.html
皮膚常在菌の死滅による免疫力低下
皮膚には常在菌という皮膚を守る菌が存在しています。アルコールには殺菌作用があるため、この常在菌を殺してしまうのです。
死んでしまった菌は時間経過と共に復活しますが、復活までの間は免疫力が低下してしまうのです。
健康な人の表皮は常に弱酸性の皮脂でおおわれており、酸性の皮脂が外部から侵入して来ようとする有害な細菌やアレルゲンをやっつけているのですが、
そもそも、皮膚を弱酸性に保っているのは皮膚常在菌たちです。
その常在菌達がエタノールの殺菌作用で１度殺されてしまうと、次に常在菌たちが復活するのは約１２時間後だと言われています。
出典：http://www.kirei-kenkou.com/kesixyousui-etano-ru/
ノンアルコール育毛剤の価値とは
ここまでアルコールが含まれる理由と肌への影響について説明しました。そこで、育毛剤のアルコールを無くし、ノンアルコールにすることがどの程度の価値なのかについて考えていきます。
ノンアルコール育毛剤BUBKAの説明
まずはノンアルコール育毛剤を初めて販売したBUBKAのホームページを見てみましょう。
こちらには、アルコールが毛乳頭細胞にダメージを与えるため、せっかくの有効成分が十分に発揮されないという説明がされています。
どの程度アルコールが毛乳頭細胞に影響を与えるのか、詳しいデータが乗っていないので真偽は定かではありませんが、細かいところまでこだわっておきたい方は気にするべきかもしれません。
肌の悪影響を考えた場合
肌の悪影響について考えた場合ですが、実際アルコールというのは色んな育毛剤だけでなく、化粧品等にも入っています。そういったものが世間で当たり前に受け入れられている現状、そこまでアルコールを不安視する必要は無いと考えて良いでしょう。
ただ、アルコールの入っている育毛剤や化粧品を使って肌荒れした経験がある方は、試しにノンアルコールを使ってみても良いかもしれません。
