育毛剤に含まれる成分は、血行促進作用、抗炎症作用等の頭皮環境を改善する間接的な成分が多いです。そのなかで、オウゴンエキスは薄毛の原因に直接アプローチすることができる重要な成分となります。
育毛剤の公式サイトなどでも目立つように解説されるオウゴンエキス。どのような成分なのかを理解しておくことで、より的確な育毛剤選びができるでしょう。
このページでは、育毛剤の成分であるオウゴンエキスについて解説してみたいと思います。
目次
オウゴンエキスの基本情報
オウゴンエキスとは、コガネバナという薬草の根の周皮を取り除き、乾燥させたオウゴン(黄芩)という生薬から抽出されるエキスのことを言います。
コガネバナ(黄金花 Scutellaria baicalensis)は、シソ科タツナミソウ属の多年草で、ロシアの極東地方からモンゴル、中国北部、朝鮮半島にかけて分布する。小葉が細いので、コガネヤナギともいう。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/コガネバナ
オウゴンエキスの元であるコガネバナは中国に分布している植物で、中国では古くから漢方薬の成分として利用されていました。
当サイトでは育毛剤の成分として紹介しますが、元は胃や肺の炎症を抑えるための生薬だったようです。
現在もその役割で使用されることはありますが、どちらかというと美容液等のアンチエイジング化粧品や、育毛剤の成分として人気があります。
オウゴンエキスに含まれる成分と効果効能
解熱、止血、抗炎症等様々な効果をもつ生薬オウゴン
オウゴンエキスには以下の成分が含まれています。
フラボノイド – baicalin, baicalein, wogonin, wogoninglucuronide, oroxylin-A, skullcapflavone, chrysin, kaempferol など
ステロール – β-sitosterol, campesterol など
糖類 – sucrose, D-glucose など
その他 – アミノ酸、精油 など
出典:http://hontonano.jp/hienai/500nDrugs_007.html
フラボノイドと言えば、緑茶に含まれるカテキン、大豆に含まれるイソフラボン、ブルーベリーに含まれるアントシアニン等が有名です。
バイカリンはオウゴンエキスに含まれるフラボノイドの一種で、ウサギを使った動物実験により抗炎症作用があることが分かっています。
漢方薬としては、以下のように胃や肺の不調を改善する目的で利用されているようです。
消炎、解熱薬として、炎症、充血、発熱を伴う疾病で、心下部の痞え、胸脇苦満、煩熱、下痢などを目標に応用します。
出典:http://www.hal.msn.to/kankaisetu/chuyaku019.html
頭皮環境を改善しつつ、薄毛の原因に直接働きかける
化粧品原料としては、環境ストレスによるAhR-CYPシグナルを抑制し、皮膚の老化を防ぐ効果が期待できます。
そのほか、SOD様作用、抗炎症作用、美白作用、光加齢防止作用なども報告されています。
出典:http://www.biyou-seibun.com/ougon.html
育毛剤や化粧品の成分として人気が高いオウゴンエキス。タバコ、飲酒、栄養不足、食べ過ぎなど様々な環境ストレスから発生するAhR-CYPシグナルという老化の原因を抑制する働きがあります。
育毛剤としては、環境ストレスによる頭皮の老化を防ぐことで育毛効果を促しますが、アンチエイジング化粧品の成分としても一定の人気があるようです。
また、オウゴンエキスには薄毛の直接的な原因にも働きかけることができます。
男性の薄毛の原因の8割と言われているAGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンの一種であるジヒドテストロステロンが原因だと言われています。
ジヒドロテストステロンは、テストステロンが体内の酵素である5αリダクターゼによって変換されたものです。
オウゴンエキスは、この5αリダクターゼの働きを抑制する効果があります。オウゴンエキスが薄毛の原因に直接働きかける成分であるというのはこういった理由です。
5αリダクターゼを抑制する効果を持つ成分といえばフィナステリドが有名ですが、こちらは肝機能障害や性欲減退などの副作用があります。
天然成分で副作用がなく、フィナステリドに近い効果を持つ成分というのがオウゴンエキスなのです。
オウゴンエキスが含まれている育毛剤
チャップアップ
イクオス
BUBKA
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