様々な育毛剤に含まれているビワ葉エキスですが、ビワ葉は育毛剤だけでなく様々な用途で使用される非常に万能な健康アイテムの一つとして知られています。
今の時代、健康を維持するためのアイテムは様々な会社から販売されていますが、あえてそれを使わずにビワ葉からエキスを自家製で抽出し、自然療法としてそれを使っているかたもいるようです。
このビワ葉エキスがどのようなもので、育毛においてどのような役割を持つのかについて解説していきたいと思います。
ビワ葉エキスの基本情報
ビワは中国南西部原産のバラ科の植物で、基本的には果物として栽培されれています。ビワの歴史は非常に古く、3千年ほども前からビワの葉が健康を維持するために利用されていたようです。
なんと3千年も昔から、涅槃経(ねはんきょう)などインドの古い仏典の中に、びわは大変優れた薬効を持ち生きとし生けるものの万病を治す植物として登場します。びわの樹は「大薬王樹」、びわの葉は全ての憂いを取り除く「無優扇」と名付けられていたことからも、その癒しの力の絶大さが、すでにこの頃からあまねく知られていたことがうかがわれます。
日本でも古くは奈良時代、天平2年に光明皇后がつくられた「施薬院」、これは貧しい人々や病気の人々の救済施設ですが、そこでびわの葉の療法がもう行われていたのです。
出典:http://www.white-family.or.jp/healthy-island/htm/sapuriment/repo170.htm
通販サイトを見ると、育毛剤やその他化粧品などではなく純粋なビワ葉エキスが500mlのボトル等で販売されています。また、エキスを抽出していないビワ葉がそのまま通販でも販売されているものもあり、自宅で抽出するところから使用する方もいます。もっと言うと種から自宅の庭でビワの木を育て、そこから葉を栽培している方もいます。
ビワ葉エキスの用途としては
- 直接塗布
- お茶
- 湿布
- 風呂
- 化粧水
- 温灸
などの用途があり、各々の生活スタイルに併せて自然と取り込む事ができるのも大きなメリットです。もちろん、育毛剤としても使われています。
ビワ葉エキスの成分と効果効能
ビワ葉にはクエン酸やブドウ糖など、どの果物にも含まれているような成分も入っていますが、ビワ葉に注目が集まるのはマスリニック酸とアミグダリンという成分があるからです。
ビワの葉の成分であるマスリニック酸は、ネズミに人工的に起こした炎症を鎮める作用があり、炎症時に遊離されるヒスタミンの活性を抑えることが報告されています。嘔吐を抑制する成分はネロリドールであることが解明されています。また、アミグダリンは、青酸配糖体としてビワの葉に含まれており、これが、加水分離することにより、ベンツアルデビドと青酸が生成し、その青酸が気管支に作用して、咳を鎮める方向に働きます。
出典:http://takap.kiitene.com/tcnts/contents/kounou.php
では、これらの成分は育毛においてどのような作用を持つのでしょうか。
ネット上では脱毛因子であるFGF-5の働きを抑制させるというような事が書かれているのを見かけます。ですが、その情報の根拠になりそうなものが無く、本当にそのような効果があるかと聞かれると怪しいと答えざるを得ません。
ちなみにFGF-5というのは体の形成に関係するタンパク質である成長因子の一種で、23種類あるFGF(Fibroblast Growth Factor、線維芽細胞増殖因子)のうちの一つです。
脱毛因子の働きを抑制する作用について明確な根拠が無い以上、過剰な期待はせず、なんとなく健康に良い成分という程度というように認識しておくのが正しいでしょう。
ビワ葉エキスが含まれている育毛剤
マイナチュレ
チャップアップ
イクオス
濃密育毛剤BUBKA
薬用プランテル