発毛効果を持つ医薬品と言えば「ミノキシジル」と「フィナステリド」が有名で、薄毛に悩む人の多くがこの2つを使用します。実は他にも、薄毛改善に詳しい人の間で使用されている新しい医薬品があります。それが「デュタステリド」です。
デュタステリドはフィナステリドとよく似た医薬品で、カプセル状になっています。フィナステリドと同様前立腺肥大症の薬としても使われており、そちらの商品名は「アボルブ」、薄毛治療薬の方は「ザガーロ」となっています。
フィナステリドよりも効果が高い成分であると言われており、本気で薄毛対策をしていくのであれば知っておいて損は無い成分と言えます。
ということで、今回はデュタステリドについて、発毛効果や副作用を中心に解説していきたいと思います。
デュタステリドの基本情報
デュタステリドはイギリスに本社を持つグローバル医療企業のグラクソ・スミスクライン社が販売しているザガーロの有効成分です。ザガーロは2015年9月に承認を受け、2016年6月に発売された新しい医薬品です。
AGAの原因である5αリダクターゼの働きを阻害する薬で、同じく5αリダクターゼの阻害効果を持つプロペシアとよく似ています。デュタステリドはフィナステリドよりも高い効果を持つということで注目されている成分です。
サガーロとは2015年9月28日に承認されたばかりの新しい薄毛・AGA治療薬です。グラクソ・スミスクライン(GSK)社から2016年6月13日発売予定です。
商品名は「ザガーロカプセル0.1㎎・同0.5㎎」で0.1㎎と0.5㎎の製剤があります。主成分は「デュタステリド」でMSD社のプロペシア(フィナステリド)と同じ「5α還元酵素阻害薬」に分類され、生え際や前頭部、頭頂部における効果はプロペシアと比較し(違い)、プロペシアよりも強力です。
出典:http://united-clinic.com/aga/zagallo.html
フィナステリドと同じく医療用医薬品に分類されているので、購入するには医師の処方箋が必要になります。ただ、多くのAGAクリニックではフィナステリドを処方される事が多く、ザガーロの処方はまだ一般的ではありません。そのため、個人輸入で購入する人が多いようです。
サガーロのジェネリック医薬品に「デュタス」「デュタプロス」などがあります。
デュタステリドの発毛効果
AGAによる薄毛は、男性ホルモンのテストステロンが体内の酵素である5αリダクターゼと結合し、DHT(ジヒドロテストステロン)を生成してしまうことが原因です。DHTはヘアサイクルを乱し、毛髪が成長しきるまえに抜け落ちてしまう現象が発生します。
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デュタステリドは5αリダクターゼを阻害することで、薄毛を改善することができます。デュタステリドはAGA(男性型脱毛症)に対する治療薬であるため、円形脱毛症などAGA以外の薄毛には効果がありません。
デュタステリドの副作用
デュタステリドの副作用は、勃起不全やリビドー減退(精力減退)などで、性機能に関する障害が出てしまうのもフィナステリドと同じです。
ザガーロの副作用の発症率は17.1%(日本人は11.7%)となっており、プロペシアの副作用発症率が4%なのと比較するとかなり高いと言えます。
プロペシアより効果が高いが、その分副作用のリスクも高いハイリスクハイリターンの医薬品と言えます。医師の診断を受けずに個人輸入で服用するのは非常に危険です。
副作用の主なものは調査症例557例(日本人120例)中95例(17.1%)で、勃起不全24例(4.3%)、リビドー減退22例(3.9%)、精液量減少7例(1.3%)でした。日本人120例中、臨床検査値異常を含む副作用が報告された例は14例(11.7%)でその主なものはリピドー減退7例(5.8%)、ED・勃起不全6例(5%)、射精障害2例(1.7%)です。国内長期投与試験では120例中20例(16.7%)に臨床検査値異常を含む副作用の主なものは勃起不全13例(10.8%)、リピドー減退10例(8.3%)、射精障害5例(4.2%)です。
出典:http://www.united-ikebukuro.com/column/1575/
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