濃密育毛剤BUBKAがミノキシジルと同等の効果を持つ成分として大々的にアピールしたことにより、その存在が知れ渡ったM-034。今ではいくつかの育毛剤に含まれるようになったこの成分ですが、なんとなくのイメージは広まっていても、詳細まではあまり知られていません。
別の記事で紹介したセンブリエキスやオウゴンエキスのように歴史のある生薬ではなく、最近になって一つの企業が研究開発を行った結果広まった成分です。
そのため信憑性に欠ける部分も多々あるM-034ですが、この機会にこの記事で詳しく理解してみてください。
目次
M-034の基本情報
ミツイシコンブ
M-034とは、医薬部外品OEMの製造販売会社である天真堂が研究開発を行った成分です。(天心堂の公式HPはこちら)
北海道日高地方三石産ミツイシコンブから採取されるエキスのことであり、Mはおそらくミツイシコンブの頭文字を取ったものかと思われます。
ミツイシコンブはダシや佃煮など一般的に利用され、全国の小売店で普通に買うことができるものです。
別名ヒダカコンブ(日高昆布)とも呼ばれます。
成長した葉は帯状で長さは2~7m、幅は7~15cm。縁辺部はほとんど波打っていません。茎は円柱状で長さは3~7cm、直径は5~8mmになります。
出典:http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/oz01fis/fis088.htm
OEM育毛剤ソヴール08
天真堂という医薬部外品OEMの製造販売会社がM-034含有育毛剤ソヴール08を発売し、まず目を付けたのが濃密育毛剤BUBKAの販売会社であるT.Sコーポレーションです。
BUBKAがこのM-034を大々的に宣伝し、一気に注目が集まりました。さらにCHAPUPの販売会社であるソーシャルテックもこのソヴール08をCHAPUPとして販売し、商品がヒットしたことでM-034が広く認知されます。
同じソヴール08を使ったことから、一時期BUBKAとCHAPUPの中身が同じであるという噂が広まってしまいました。今ではそれぞれ中身のリニューアルを行っているので別々の育毛剤となっています。
M-034に含まれる成分と効果効能
ミノキシジルと同等の効果があると言われるM-034。この成分は歴史が浅く、天真堂が独自で研究開発を行ったものであることから”確かな情報”があまり存在しません。
私達が知り得るのは、天真堂のHPや、天真堂のOEM育毛剤を販売しているBUBKA等のサイトに書かれている情報のみです。
BUBKA公式サイトの情報
こちらはBUBKAの公式サイトから引用したものです。
- 育毛を促進し退行を抑制
- 毛髪を成長させる
- 栄養を浸透させる
- 頭皮を優しく潤す
この4つがアピールポイントとして書かれています。
天真堂公式サイトの情報
さらにこちらは天真堂の公式HPから引用したものです。
出典:https://www.tenshindo.ne.jp/sauveur08/
M-034の開発目的が
- 平均毛髪径の増大
- 成長期の延長
- 退行期への移行の遅延
の3つであることが書かれています。
この画像でわかるように、M-034を添加した抜毛とそうでない抜毛を比較した場合に、外毛根鞘細胞という毛の成長を支える部分が増殖していたことが確認されています。
外毛根鞘細胞が増大するということは、毛が細く弱って抜けてしまうのを防ぐことにつながります。
こちらはその情報を折れ線グラフにしたものです。
あくまで五厘刈りにした髪の再生率のみの情報なので、全てがミノキシジルと同等とは言えません。しかし、低血圧等の副作用の危険性があるミノキシジルと比べると安全であることから、ミノキシジルとはまた違った利点があるでしょう。
M-034が含まれている育毛剤
BUBKA
CHAPUP
イクオス
他の成分に関する情報はこちら: