薄毛治療薬を服用し始めたときに起こる初期脱毛の期間と判断基準

プロペシアやミノタブなどの薄毛治療薬には、服用し始めた頃だけ抜け毛の量がが増える初期脱毛という現象があります。

薄毛対策に何かしらを飲み始めたものの、思うような効果が得られず、逆に薄毛が加速してしまう事などもあります。その場合、「これはいわゆる初期脱毛なのか、それとも単純に薄毛が進行しているだけなのか」という事の判断が難しく、育毛に取り組んでいる方の悩みの種の一つになっています。

今回は初期脱毛がどういうものなのかという説明に加え、初期脱毛が発生したかどうかの判断基準や初期脱毛が持続する期間についても同時に解説していきたいと思います。

初期脱毛のメカニズムと持続する期間

毛髪にはヘアサイクルと呼ばれる生え変わりの周期があり、数年に一度のペースで定期的に抜け落ちています。普通は1年に50本程度の毛髪が抜け落ちるので、枕元や排水口などに髪の毛がたまっていきます。

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AGAなどによってこのヘアサイクルが乱れてしまうと、まだ毛髪が完全に成長していない状態で抜け落ちてしまうので、徐々に毛髪の量が減っていくのです。

薄毛治療薬を服用して効果が現れはじめると、徐々にこのヘアサイクルが正常な状態へ戻っていきます。

その過程で、休止期に入っていた毛髪が抜け落ち、新たな毛髪が成長を始めるため、一時的に抜け毛の量が増えてしまうのです。

初期脱毛が発生する期間には個人差がありますが、1週間から3週間程度というのが一般的なようです。

正木先生が言うには、治療を開始して3週目から4週目くらいのこの時期は必ず初期脱毛という症状が起きるそうで、多分今がピークだそうです。個人差はあるようですが、1週間から3週間くらいで落ち着くそうなので、来月の診察時には落ち着いているだろうとのこと。

出典:http://rich-hair.jp/ginclitaiken/3/

初期脱毛の判断基準

初期脱毛が発生したときに、これは本当に初期脱毛なのか、それとも単純に薄毛が進行しているだけなのか分からず悩まされる事があります。

ということで、初期脱毛かどうかの判断基準についてまとめていきたいと思います。

薄毛治療薬を初めて飲む場合

初めて薄毛治療薬を飲んで抜け毛が増えた場合、ほぼ初期脱毛であると判断して問題ありません。

今まで飲んでいた薄毛治療薬をやめ、別の薄毛治療薬を飲み始める場合

この場合は、今まで飲んでいた薄毛治療薬に効果が無く、新しく飲み始めた薄毛治療薬に効果があれば初期脱毛が起こります。今まで飲んでいた薄毛治療薬に効果があった場合、ヘアサイクルに大きな影響が無いため、初期脱毛は起こりにくいです。

新しく飲み始めた薄毛治療薬に効果が無かった場合は、それまであった効果がなくなって抜け毛が増えてしまった可能性が考えられます。

今まで飲んでいた薄毛治療薬に加え、別の薄毛治療薬を飲み始める場合

薄毛治療薬は、基本的に併用することでデメリットが発生するものではありません。そのため、新しく飲み始めた薄毛治療薬にとって抜け毛が発生した場合は初期脱毛の可能性が高いと言えます。

初期脱毛が発生しても焦らず継続が吉

初期脱毛は当然起こるものなので、突然抜け毛が増えたとしても焦らない事が大切です。薄毛治療薬は継続する事が前提のものなので、初期脱毛に焦って中断してしまうのが一番勿体無いと言えます。

むしろヘアサイクルが正常な状態に戻っているからこその初期脱毛ですので、今後の薄毛改善に期待できる良い兆候であると考えておきましょう。