ミノキシジルの副作用による死亡事例

ミノキシジルの副作用について詳しく調べていくと、体調が悪くなる程度の副作用だけでなく死亡事例があるという話を目にするかと思います。

医薬品の副作用で死亡という話はかなり稀な事です。それに、本当にそんな事があるのであればミノキシジルの販売が許されているというのもおかしな話です。

では具体的に死亡事例とはどのようなもので、なぜ死亡事例があるのにもか関わらず普通に販売されているのでしょうか。

今回はそのあたりを詳しく解説していきます。

ミノキシジルに死亡事例が出た経緯

まずはWikipediaに書かれていた死亡事例の詳細について見ていきます。

ロゲインの開発段階で3名、市販化されたリアップの使用中に3名(1999年末の時点)が薬品との因果関係は不明としながらも循環器疾患で死亡しており、後者に関しては2003年に長妻昭衆議院議員が質問主意書を提出し、同年9月に政府・厚生労働省からの答弁書で明らかになるまで販売元の大正製薬は公表しなかった。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ミノキシジル

ロゲインとはリアップの元であるアメリカファイザー社の育毛剤です。このロゲインの販売権を大正製薬が購入したため、ミノキシジル含有の育毛剤は大正製薬のみから販売されています。

このロゲインの開発段階、つまりアメリカで3名。そして日本ではリアップで3名の死亡事例ということが書かれています。

ただ、ここで注意なのが、「因果関係は不明としながらも」という部分です。

大勢が使用したなら、その中に死亡する人も出てくる

ロゲイン、リアップ共に発売当初から非常に人気の高い商品ですので、大勢の人が使用していたと考えられます。母数が多ければ、その中に副作用とは関係なく循環器疾患で死亡者が出るのは不自然な事ではありません

また、ミノキシジルを服用する人は10代や20代の若者ではなく30代以上の人が中心であるため、何かしらの病気や疾患にかかる可能性は低くないでしょう。

ミノキシジルに副作用があるということ自体は知っている人が多いので、それが原因で死亡したのではと考える人もいるはず。ですが、実際はなんの因果関係もなく、仮にミノキシジルを服用していなかったとしても同じ事が置きていた可能性が高いと言えます。

実際のところ、副作用は死ぬほどのものなのか

ミノキシジルの副作用に関して、アメリカ食品医薬局(FDA)の勧告や、大正製薬による注意書きなどを見ると症状が詳細に書かれています。

症状の詳細などを見たい方はこちら:

ミノキシジルの副作用と医薬品分類
ミノキシジルの副作用と医薬品分類
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ミノキシジルの副作用の中では、以下の3つが特に重い症状です。

  • 刺されるような胸の痛み
  • 皮膚の発疹を伴う発熱
  • 呼吸困難(横になっているとき)

しかし、これらの症状が直接死に繋がるかというと考えにくい所ではあります。実際にミノキシジルを服用している人は大勢いるので、販売され始めてからの数十年間、因果関係不明の死亡報告が1桁というのは、逆に安全とも捉えることができます

ただ、死亡には繋がらないとしても副作用の危険性が高い成分であることは事実ですので、服用するかどうかというのは慎重に判断すべきでしょう。