育毛剤の成分の効果を調べるとよく見る言葉の一つに「血行促進」という言葉があります。
血行促進と言われるとなんとなく頭皮に良さそうな気もしますが、一体どのような理由で血行を促進すべきと言われるのでしょうか。そして、血行促進成分にはどのようなものがあるのでしょうか。
今回は、血行促進というテーマで育毛剤の効果や成分を解説したいと思います。
血行を促進することで毛髪にどのような影響があるのか
以前、毛髪の構造に関する記事の中で、血管から毛髪に栄養が送られてくる仕組みについて説明しました。
開くのが面倒な方のために一部説明すると、頭皮から毛の根元にある毛乳頭にかけて毛細血管が通っており、毛乳頭から毛母細胞へ栄養が渡され髪が成長します。
血流によって栄養が運ばれて初めて毛髪は成長するので、もし血流がよろしくない状態であれば、髪は本来持っているはずの成長力を発揮できないことになります。
毛には毛周期があり、成長→生え変わりを繰り返しています。毛の成長が弱まると、毛が伸び切る前に抜け落ちてしまうことになるので、抜け毛が増えて薄毛になっていくというわけです。
血行の良し悪しが直接的な薄毛の原因ではない場合も
薄毛について調べていると、色々なところで血行促進という言葉を見かけます。それゆえ、血行不良が薄毛の原因であるかのような錯覚に陥ってしまいがちです。
しかし、薄毛の原因が血行不良であるということは少なく、血行には問題が無いのに薄毛になっているというパターンが多いです。血行を促進したとしても薄毛は改善しない可能性が高いので、血行促進成分に対する大きな期待は禁物です。
あくまで無いよりは合ったほうが良いものとして考えておきましょう。
血行促進作用がある成分
成分に関しては別の記事で解説していますので、血行促進作用がある成分をまとめ、その記事へのリンクを置いておきます。
ニンジンエキス
シンセノサイドによる血圧調整効果
センブリエキス
スウェルチアマリンに血行促進作用