一時期、スカルプDがTVCM等で大量の広告宣伝を行っていたことで、その認知度を広めた育毛シャンプーという言葉。
実は育毛シャンプーというのは俗称であり正式名称ではなく、そもそも育毛効果が無いということはご存知でしょうか。
今回は、育毛シャンプーというのがどういうものなのかを解説したいと思います。
正式名称は育毛シャンプーではなく薬用シャンプー
まず、育毛シャンプーという商品は存在しておらず、「育毛になんとなく効果がありそう」という世間のイメージから生まれた俗称です。そのイメージ自体を作り出した広告代理店の上手さとも言えるでしょう。
正式名称は薬用シャンプーであり、通常のシャンプーより殺菌成分等がプラスアルファされているだけにすぎません。
その割には通常のシャンプーと比べて価格が高めなので、購入は慎重に検討すべきでしょう。
育毛効果のある成分は入っていない
育毛シャンプーの広告等に「スカルプ」「スカルプケア」という言葉が使われることで、なんとなく育毛のイメージを抱く方は多いと思います。
そもそもスカルプとは何なのでしょうか。
スカルプ【scalp】
人間の頭皮。頭の地肌。
出典:http://dictionary.goo.ne.jp/jn/117497/meaning/m0u/
スカルプとは、日本語訳すると「頭皮」という意味の言葉で、特に育毛や発毛という意味の言葉ではありません。つまり、スカルプケアシャンプーというのは頭皮ケアシャンプーということになります。
この手のシャンプーに含まれる成分は、あくまでも頭皮を洗浄する成分であり、育毛効果のある成分というのは一切入っていません。
そもそも、育毛効果のある成分は浸透させるべきです。たとえシャンプーに配合されていたとしても、それを洗い流してしまっては意味がありません。
頭皮ケア≠育毛
頭皮ケアをすることと、育毛することはどのような関係にあるのでしょうか。
薄毛の原因というのは、男性の約8割程度がAGAとよばれる男性ホルモンの影響による脱毛症です。
他にはストレスによる円形脱毛症や、女性の場合は産後のホルモンバランスの乱れによる産後脱毛症などがあります。
頭皮環境の悪化というのは薄毛の原因にはなりにくいので、それを改善したからといって育毛をすることができるということはなかなか無いでしょう。
参考:

育毛をするなら育毛成分が入っている育毛剤を使うべき
育毛シャンプーには育毛成分が含まれていないということを説明しました。しかし、育毛剤には頭皮環境を改善するだけでなく、
- 毛母細胞を活性化させる
- 頭皮の血流を促進する
- AGAの原因であるジヒドロテストステロンを抑制する
等の効果を持った成分が含まれています。
参考:

育毛シャンプーは、あくまで育毛剤を使用する前に頭皮をきれいにしておくという目的で使用するべきです。