薄毛が気になってくると、何かしらの対策を講じたいわけですが、多くの方がまずはじめに検討することとしてシャンプーの変更があります。
やはりシャンプーは使い慣れているものが安心できますし、長いこと同じシャンプーを使い続けているという方は多いのではないでしょうか。
シャンプーを変えたら何が変わるのか、それぞれのシャンプーにはどのような違いがあるのか、変えたほうが良いのであればどのように選べば良いのかなどの疑問が湧いてきます。
ということで、今回はシャンプーの違いについての解説です。
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目次
大まかなシャンプーのタイプ分け
シャンプーの成分のうち半分以上は水でできています。そして、水以外の成分で大半を占めているのが界面活性剤です。この界面活性剤がどのような成分で構成されているのか、というところでシャンプーのタイプ分けをすることができます。
界面活性剤がラウリル硫酸Naなのか、ラウレス硫酸Naなのか、石鹸なのか、アミノ酸型洗浄剤なのか、シャンプーのクオリティの8割以上はここで決まると言っても過言ではありません。
出典:http://shampoo.is-mine.net/mainGate/kiken.html
ラウリル硫酸Na
ラウリル硫酸Naは、安価で製造しやすいため多くのシャンプーに採用されている成分です。
高い洗浄力と脱脂力を持ちますが、必要な皮脂まで落としてしまうため、頭皮の乾燥、かゆみ、ふけなどの原因になりやすいです。
残留性が高く刺激も強いため、敏感肌の方が使うのは危険かもしれません。
分子のサイズが小さいため、頭皮に浸透しやすく、皮膚から有害な物質が浸透してしまうリスクが高いと言われています。
ラウレス硫酸Na
ラウリル硫酸Naと比べて分子のサイズが大きいのが特徴です。
ラウリル硫酸Naと同等の洗浄力、脱脂力を持ちますが、刺激性が低く浸透力も低いため、どちらかと言えばこちらの方が安全性は高いです。
安価で製造しやすいので、こちらも多くのシャンプーに採用されます。
ラウリル硫酸Naとラウレス硫酸Naは、よくネット上などで「悪いシャンプーの代名詞」的な扱いをされます。
石鹸
石鹸シャンプーと呼ばれる商品です。
洗浄力、脱脂力は非常に高いですが、石鹸がアルカリ性であるため弱酸性の肌に合わないこと、シリコン等のコーティング剤が入っていない事からパサパサ、キシキシとした使用感があるので人気が低いです。
天然成分なので安全性が高いこと、環境に優しい事等のメリットがあります。
アミノ酸型洗浄剤
アミノ酸シャンプーと呼ばれる商品です。特にシャンプーにこだわる人だけが使うもので、高価格なイメージを持たれる方も多いでしょう。
アミノ酸の大きなメリットは洗浄力、脱脂力の低さにあります。低い事がメリットであるという話は多少の違和感がありますが、洗浄力が高すぎるのは頭皮に与える悪影響も大きいのです。
ただし、普段ワックスなどのヘアスタイリング剤を使っている方は、綺麗に落とせないことが不満になる場合もあります。
敏感肌で肌荒れを起こしやすかったり、アトピー肌だったりする人におすすめなのがアミノ酸シャンプーです。
アミノ酸シャンプーは、洗浄成分にアミノ酸系の界面活性剤を使用しています。やさしい洗浄力で、髪や頭皮への刺激が少ない成分なので、敏感肌やアトピー肌の方でも安心して使用できます。
出典:http://www.skincare-univ.com/article/006687/
ノンシリコンシャンプーについて
最近人気が高いシャンプーの種類の一つにノンシリコンシャンプーというのがあります。
シャンプーには。髪をコーティングし、使用感を良くするためにシリコンオイルが配合されています。そのシリコンが含まれていないから安全で良いシャンプーであるというイメージが広まっているようです。
ただ、シリコン自体はそこまで頭皮に悪いものではなく、シリコンが入っているシャンプーが悪いシャンプーというわけではありません。
洗髪後のサラサラとした手触りをつくる、切れ毛や枝毛を予防する等の役割があり、むしろ良い成分と言えるでしょう。
しかし、シリコンで髪をコーティングしてしまうと、カラーリング剤が浸透しなかったり、スタイリング剤がなじまなかったりというデメリットもあります。そのため。美容師の方はノンシリコンシャンプーを勧めてくる方が多いとか。
シャンプーを変えても薄毛の改善にはならないかも
ここまでシャンプーの違いについて解説してきましたが、シャンプーを変えることで薄毛が治ったり、予防になったりということはまずありません。シャンプーを変えることで得られるのは、肌荒れやふけが治る、使用感やスタイリング剤の使い心地が変わるといったところです。
ですので、今使っているシャンプーに特に問題を感じていないのであれば、薄毛が気になるからという理由で変えてしまう必要は無いでしょう。